ゆうゆ

クレールの刺繍のゆうゆのレビュー・感想・評価

クレールの刺繍(2003年製作の映画)
3.9

望まない生命を宿した少女と
事故で息子を亡くした女性が
刺繍を通し心を通わせながら
生と死を受容していく再生の物語

ほの暗い静けさに舞う光の粒と
穏やかな沈黙を帯びた心地よさ、
黒く繊細なベールに紡がれてゆく
小さなきらめき

亡くした命とこれから出会う生命。
ひとつひとつに願いや希望が込められ
贈られる "世界にひとつ" の作品

それはまるで 悲しみと絶望を含んだ靄が
晴れ 眠っていたひかりが再び目を覚ました
ような、ふたりの心を反映してるように
やさしい輝きを放ってました



絵画のような奥行のある静けさと
品がよく深みのある色彩が
深部に沁みていくような作品。
主要キャストの少女と夫人と青年が
美しすぎて眼福

ビーズ刺繍が美しいのはもちろん ブルーの
壁紙や赤いリップ、さり気ないお洒落な
インテリアやバックシームのストッキング
の大人感が素敵

ヒロインは時間の経過とともに艶っぽさが
増し ちょっとアデルエグザルコプロスに
似てチャーミングで、彼女が恋する彼が
あぁ~やばい好き!

クリクリの赤毛とオレンジセーターに
Pコート、ふたりのキスシーンもうっっとり🧡




2022-156
ゆうゆ

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