ヤマト

死にぞこないの青のヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

死にぞこないの青(2007年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 もうひとりの青い影 】

 教師やいじめっ子たちも真っ青な展開に“ブルブル”します。青、ブルーなだけに。ちなみに真っ青(まっさお)にさせる主人公の名は“マサオ”。
 舞台は小学校ですが、大切なのは“復習”ではなくて“復讐”がテーマということ。なぜか教師や友達から目をつけられたマサオが“青い友達”と共闘します。
 その青い友達とは、もう一人の自分なる存在らしいのです。どうやら良くも悪くも自分の心の奥底の想いに気づかせる存在で、予期せぬことに気づかせてくれます。例えば邪悪なことを考えていたり(復讐)、何かに怖がっていたり。青い友達と一体化した時、文字通り色々なことに気づくという爽快感は、色々な意味でイイですね。
 皆、目に見えない根拠ないものに怖がっている。子どもも大人もみんな不安。ゆえにほかの人を攻撃して安定を保つ。それでは青い友達に怒られます。恐怖を認め逃げず、立ち向かうと、思っても観なかった景色に出会えるものです。もちろんいい意味で。あのマサオのように…。

 ドラマ『食いタン』好きからしたらお馴染み須賀健太さん(当時は子役)。もうそれだけで観る理由になるのです。
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