yucca

10話のyuccaのレビュー・感想・評価

10話(2002年製作の映画)
3.6
女は男に尽くし、黙って家族のために家事に励むべきという社会にあって、自由な独立を試みる人、男に縋りつきたい人(これもこれでパワーを感じる)、このイラン人女性たちの生々しい力強さ、昔の日本映画の女たちと似てる。

男の車だと思って間違って乗ってきた売春婦が「ただのギブアンドテイク。あなたはホールセラー、私はリテーラーなだけ」ってあっけらんかんと言って、客を取りに行く後ろ姿が印象的。そんな彼女も肌の露出ゼロなのが新鮮。

息子(主演のマニア・アクバリの本物の息子)が「離婚したあんたは自分勝手。家事もしないし、仕事ばかりで家にいないのは母親失格」とちびっこながらイラン男性らしい考えを母親に怒鳴りつけるんだけど、彼は今はトランスジェンダーのアーティストとして活躍中。
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