ほ、本当に、あの名作『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』を手掛けられたアーウィン・アレン監督の作品なのでしょうか...。と、ついつい疑いたくなってしまうトホホぶりに驚き。評価の平均点の低さも残念ながら分かってしまうくらいには残念な作品でした。
ブラジルからアメリカに、大量の殺人バチの群れが上陸する。次々と猛威を振るい、人々は甚大な被害を受けるが、科学者たちは知恵を振り絞ってハチの殲滅に挑む...。
マイケル・ケイン、キャサリン・ロス、ヘンリー・フォンダ、パティ・デューク、リチャード・ウィドマーク、リー・グラント、ベン・ジョンソン、ホセ・ファーラー、リチャード・チェンバレン、フレッド・マクマレイ、オリヴィア・デ・ハヴィランド...と、他のパニック映画でも敵わないほどの超超超豪華キャスト。
特に40年代から60年代の映画がお好きな方は、往年の俳優さんたちが勢ぞろいなことにテンション上がること請け合いなのですが、これだと多すぎて逆効果...。
支離滅裂な展開も多く、結局全然殲滅できてないし！（笑）
被害者も子供が多かったりと、やたらトラウマ描写が続くのでなかなか後味悪かったです...。亡くなる人もハチのせいなのかイマイチ分からない死に方だったりで、脈絡があまり無いのが残念。
ハチによる襲撃シーンはどう撮ったのか気になるぐらいリアルだったのですが、それとは対照的にハチの幻のせいで恐怖に苛まれるシーンはかなり不自然で笑ってしまいました。キャサリン・ロスのあの悲鳴に比例しない怖さ...（笑）。
それにしてもハチのシーンより、みんなが眉間にしわを寄せて対策を考えるシーンの方が多くてめちゃめちゃ長く感じました...。
