LC

しあわせの隠れ場所のLCのレビュー・感想・評価

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)
3.9
面白かった。

お母さんがよお、優しさを土台とした強さでずんずん進むの最高じゃんよお。お父さん絶対その姿に痺れて今も一緒にいるやろこれ。わしも痺れたもんよお。

押し付けないように気を付けて接してて、そこが1番好きだったかも。
あくまでどうしたいか聞いてくれる、その姿勢があったからこそ、息子さんは信頼できたんだろうなと思う。自分の意思なんぞ無視して動くことばかりだったろうから。「ここを出て行きたくない」と言えたのは、聞いてくれると思えたからこそだもんな。
家族みんな、ちゃんと新しいメンバーを受け入れてて、懐の大きさったら…家族がきちんと揺るぎない結束をしていたからこそ、迎え入れられたんだろうなあ。いくら新メンバーが平和な人柄とはいえ。

産みの母親の人生が辛すぎる。同情を見せず当たり前のように服もベッドも与える人が、言葉なく寄り添うしかない程に。

根気強く勉強教えた人もすごい。
根気強く勉強できた本人もすごい。
教える方が先に折れちゃうのってあるあるで、そうやって匙投げられると本人は益々自信なくして苦手意識大きくなったりする。
希望の運動部を有する学校が少なくて、そのどれもが今の成績では難しいと言われた妹を思い出した。彼女に根気強く教えてくれた先生が、やはり存在した。

疑う余地のないしっかりした愛情を見た気分。
当たり前のように誰かの人生を良い方向へ変えられたら、かっこいいよなあ。全部背負って、毅然と課題をこなしていく。
弟くんはあのまま大きくなるのかなあ、交渉の場で大いに活躍してほしい。
LC

LC