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しあわせの隠れ場所のYYamadaのレビュー・感想・評価

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)
4.1
【スポーツ映画のススメ】
しあわせの隠れ場所 (2009)
◆競技名:
🏈アメリカン・フットボール
◆競技の舞台:
 米国高校アメリカンフットボール

〈本作の粗筋〉
・米南部ミシシッピ州に住む裕福なテューイ一家は、雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オアーに目を留め、妻のリー・アン・テューイ(サンドラ・ブロック)は、マイケルの境遇を知って、一家に迎え入れることになる。
・また、リー・アンは、マイケルのアメフトの才能を見い出したことから、彼は一気にスター選手へと開花していく。並み居る強豪大学のスカウトに対して、マイケルはミシシッピ大学への進学を決意するが、そこはテューイ夫妻の母校であることから、リクルーティング違反が問われる調査を受けることになり、マイケルとテューイ一家の結束に暗雲が立ち込めることになる…。

〈見処〉
①S.ブロック、念願のアカデミー獲得。
実話に基づく感動のドラマ!
・『しあわせの隠れ場所』は、2009年に製作された人間ドラマ。2009年にNFLドラフト1巡目で指名されたマイケル・オアーに基づくノンフィクション『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』を映画化したもの。原題「ブラインドサイド」は、クォーターバックの利き手逆側となる「死角になり易いサイド」を指す。
・米南部のスラム街に生まれた黒人青年が裕福な白人女性に迎え入れられ才能を開花させていく姿を描いた本作は、製作費29百万ドルの10倍以上となる$309百万ドルの興行収入の大ヒットを記録。
・原作のノンフィクション小説では、マイケル・オアーの波乱万丈な人生がフォーカスされているのに対して、本作は、里親の主婦リー・アンを主人公に据え、元々有名選手であったマイケルを彼女が素質を発掘するエピソードに変えるなど脚色が加えられている。「サンドラ・ブロックにオスカーを取らせるために練り上げられた映画」と揶揄する評論のとおり、主演のサンドラ・ブロックは、第82回アカデミー賞主演女優賞、第67回ゴールデングローブ賞主演女優賞 (ドラマ部門)を受賞。『スピード』(1994)、『デンジャラス・ビューティー』(2000)に続く彼女の代表作となった。
・監督は『オールド・ルーキー』のジョン・リー・ハンコック。

②結び…本作の見処は?
誰もが暖かい気持ちになれる映画。
◎: サンドラ・ブロックによる、サンドラ・ブロックらしいハツラツとした演技が素晴らしい。ラストの彼女の笑顔は、アカデミー主演女優賞に相応しい。
○: 家族全員が良い人で、スポーツ映画あるあるの「いじめっ子キャラ」がいないのも良い。
○: 家庭教師役のキャシー・ベイツは良キャラクター。短い出演時間がもったいない。
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