《76年前の作品とは思えない…圧巻のミュージカルエンターテイメント》
ストーリーやキャラクター設定などは浅いと感じる人も多いと思うが、観てる最中はそんな事が気にもならないほど至福なパフォーマンスが連続して繰り広げられる。
フレッド・アステアの圧巻のタップダンスとジュディ・ガーランドのキュートなキャラクターかつ魅力的な歌声が見事なショットと贅沢な尺でたっぷりと楽しめる。
エンターテイメント界のレジェンド2人の息のあった掛け合いも素晴らしい。
ジュディ・ガーランド演じるハンナの感情豊かなキャラクターとピーター・ローフォード演じるジョナサンのコミカルな色男が笑いを誘う。
アン・ミラーのパフォーマンスシーンは主人公ドンが嫉妬したり恋心を抱いたりするのも納得。
また劇中のフレッド・アステアのパフォーマンスシーンで、バックダンサー達を合成しスローモーションを用いる斬新な演出や、色彩、美術のセンス、そしてカメラアングルも見どころの一つだ。
76年前の作品とは思えないほど色褪せず、ミュージカルならではの高揚感は他では味わえない。
