「結婚どころじゃあらへんなーあれは能無しのすることや」
「お父さん、水が欲しいねーあたし、歯が痛いの」
「サラリーマンでも僕はあんたを愛してます、結婚して下さいくらいのことは言えるもんです」
「ただ、煩わしいのよ、自分が結婚のこと考えてない時にガヤガヤ言われんの」
「ベタベタした爺さん、好かんわ」
「ほな、うち、あの人のこと好きならせてもらいます」
「あたし、無理したくない」
「お父さん1人で洗濯したり料理したりするのよ、寂しい、悲しい、そんなお父さん嫌なのよ、お父さんにはいつも威張っていてもらいたい」
「ぼーっとしてて良いんだ、何も考えなくて良いんだ」
「情熱では解決出来ないかしら？」
「1人で帰りたい、帰って泣くわーどうして？ーメガネ壊されちゃったぁって」
「すーちゃん、あなたと同じですごいファイトがあるから何か考えてるでしょ」
「お似合いじゃない、はんちゃん石橋叩いて渡る人だし梅子さんは橋があっても飛びこえる人だしー君は叩きすぎて壊しちゃう人だね」
「おじさんかずこさんの結婚間接的に邪魔したはるわ」
「しかし寂しいもんだね、結婚を起こり出した後は」
「人間死ぬ時は1人なんだー寂しいわー寂しかない、当たり前のことだ、だが父さんうっかりしていて自分の娘を捨てるの忘れてたんだ、いつまで自分のものだと思っていてね」
「お父さんきれいよ」
「女性がきれいになったね、特に中年の女性がきれいになったーおじさん、春ですな」
