中学生だった公開当時、友達数人と連れ立って観に行った。映画館は満員で立ち見、体中がアツくなりながら食い入るように観たことをよく憶えている。
時を経て観ると・・・さすがに中学生の頃と同じように、とはいかないし、ラストの余計な演説など目を覆いたくなるシーンがあることも否定はしないが、それでも当時の熱さがちょっとだけこみ上げてくるのは嬉しい。
ボクシング・マッチのシーンだけを取れば、シリーズ中もっとも熱くなれる映画だと思う。ドラゴという敵役をしっかり描いているからだろう。JBのライヴにのってダンスしながら登場するアポロに唖然としつつ静かに怒りを燃やす姿なんて、なかなか演出が効いている。
ドラゴの科学的トレーニングと、山小屋でのロッキーの原始的鍛錬をカットバックするシークエンスなんかも幼稚といえば幼稚だが、そのストレートなわかりやすさは買いたい。