一人旅

ワックス・ワークの一人旅のレビュー・感想・評価

ワックス・ワーク(1988年製作の映画)
4.0
アンソニー・ヒコックス監督作。

80年代モンスターホラーの隠れた佳作で、謎の蝋人形館に足を踏み入れた若者たちを襲う恐怖を描きます。

郊外の町に突如開館した蝋人形館に招待された若者たちが、そこに展示された古今東西のモンスターの蝋人形の世界に引きずり込まれ襲撃されていく様子を描いたモンスターホラーで、様々なモンスターの饗宴がフレッド・デッカーの名作『ドラキュリアン』(1987)を彷彿させます。

狼男、吸血鬼、ミイラ、ゾンビ…と有名モンスターから良く分からない無名モンスターまで色んなモンスターが登場するお祭り騒ぎなB級ホラーとなっていて、入館者が展示物のモンスター蝋人形に近づくとそのモンスターの異世界に引きずり込まれるという演出が特色となっています。若者たちが時空超越的に迷い込む異世界での攻防を多彩な映像世界で愉しませてくれますし、地元住民vsモンスター軍団の大乱闘クライマックスではハチャメチャな壮絶展開で畳み掛けています。
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