『殺人の追憶』『パラサイト』に次いでの
ポンジュノ3本目の鑑賞。
ポンジュノ監督が、こんなにも芸術性の高い監督だったとは、、、今まで気がつかなかった(涙)
鬼才と呼ばれる監督の大ファンになり、改めて先に観た2本も見直さなくてはと思った。
映像の美しさ、細部に渡っての映像演出、『パラサイト』のような衝撃のストーリー展開と最後まで圧巻の映画だったと感じた。
特にエンディングのバスの映像はあまりにもカッコ良すぎて痺れた。
メイキング、インタビューも併せて鑑賞したが、国民の母と呼ばれる大女優キムヘジャの作品を作りたくてこの作品はスタートしたにも関わらず、大女優にも常に30回ものTAKEをとり、また横にいて肩を叩きながら演技ニュアンス自分でやってみせて伝えるポンジュノ監督。
漫画家志望だった監督の絵コンテは詳細に描かれ、撮りたいものが明確。具現化する有能なスタッフ達。
美術監督が息子役のウォンビン立ちションの壁をわざわざ塗り替え作ったと笑いながら話していたが、その映像はカッコよすぎた。
またどうしてもイメージ通りの場所が探せなかった殺人現場となる廃墟は、イメージ通りの場所を探しそこに建てたそう。あまりにも本物にしか見えない。
映像監督は(その当時)韓国では誰も使っていないレンズをヨーロッパから取り寄せたと話していたが本当に美しく私の好みだった。
そして息子役のウォンビン。役のトジュンにしか見えない。相変わらずの名優ぶり。
2009年の映画だが、韓国の芸術性の高さを改めて痛感した作品だった。