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エル・スールのlordanthonyのレビュー・感想・評価

エル・スール(1982年製作の映画)
4.1
父と娘の物語。そもそも、父親は自分のことをそれほど娘に話すことはないだろうけど、アグスティンは孤独だったのではないかな、と想像する。家族としては微妙な連帯感だったのかもしれないが、アグスティンはエストレリャと仲良くしたかっただろうし、自分のことをわかってもらいたかったのだろう。直接的に思いを言わないのがどこか辛かった。彼自身が生きづらい時代背景もあったのだろうけど。

家の外の「国境」の引きの画が良かった。絵画のような景色。あの場面が出てくるといったん、心がリセットするような感覚。

ベッドの下、ホテルでの会話、ダンスシーンなど2人のシーンが脳裏に焼き付く。親子とか家族とはいえ、過ごせる時間にはわりと限りがあると感じたし、大事にしたいなと思った。
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