あんず

名もなく貧しく美しくのあんずのレビュー・感想・評価

名もなく貧しく美しく(1961年製作の映画)
3.7
高峰秀子生誕100周年のWOWOWの企画で観られた作品。手話を使った演技に女優魂を感じた。戦後の貧困の中、聴覚障害者の暮らしの中で起こる悲劇や様々な差別に衝撃を受けるけれど、劇中の人たちはそれほど驚きはしていなくて、その時代ではよくある光景だったのかもしれない。悲しい。

自分でお米を持って行く新婚旅行の夜の私には分からない(ニュアンスは何となく分かる)夫婦の手話の会話からは、確かに幸せを感じられた。そこは時代が変わっても同じかな。

一瞬登場する我らが船長、加山雄三のあまりの輝きに目を奪われた。
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