《“とある”芸能事務所に思いを寄せて》Vol.28
よぉ〜く、聞けぇ!俺の名前は斉天大聖、孫悟空さまだぁ!
『西遊記』。
キッズも観れる安定の香取慎吾。
とりあえず、今は如意棒振り回したい。
ちょっと前に観た『ハットリくん』しかり、この人にかかるとキャラクターの実写が、実写というよりアニメの方に近づいてるんじゃないかと思えてくる。
言い方によっては、ちょっとわかりやすすぎる演じ方というか、不自然なほどに大袈裟なんだけど、そもそもこういう映画においては、むしろ大元がそういう話なんだし、あえてここぞとばかりに突き抜けてて気持ち良い。
それにしても、ロケのスケールがスゴい。
フジテレビと東宝の力、さすが。
そして、この西遊記シリーズの見所は、沙悟浄ウッチャン。
昔からカンフーアクションに憧れてるだけあって、動きがスゴい。1人だけ本格的にキレッキレなので、ジャッキーを観てる感じでワクワクする。
この劇場版は多部未華子が姫。
まだあどけなさが残る感じだけど、当時から透明感と言うか、凛としてる雰囲気漂う。シンプルに可愛い。
直近で『怪物くん』を観たのも何のツキか、ここにも鹿賀丈史。
今回は悪の親玉妖怪、金閣銀閣兄弟の兄、金閣。
弟の銀閣も岸谷五郎っていう、とんでもない兄弟。
メイクもすごいし、存在感がスゴい。この人達、この手の役のやる気がスゴい。
ベタベタのコミカルさと、ギャグセンス。
大声での大暴れの単純さ。
このテンションについていけないとシラけかねないが、なかなかストレートに騒がしい西遊記。
伝説的キャラクターをド派手に、おもしろおかしく、みんなで楽しめるお祭り映画と思えばそれも良し。
このMONKEYMAJIKの“Around the world”、好き。