あまのうずめ

五匹の紳士のあまのうずめのレビュー・感想・評価

五匹の紳士(1966年製作の映画)
3.4
女と別れ話の最中に親子を轢き殺してしまい服役したウエダは同房のセンゴクからある話を持ちかけられる。質問は無し、受けるならウタコを訪ねろと言われる。ウタコを訪ねると3人の殺しをすれば1500万渡すとのことだった。

▶︎まだフジテレビ社員だった五社英雄監督のスライムサスペンス。男の裏に女の姿があり、彼女らも重要な役どころとなっているのが五社英雄らしい。
1966年製作で当時の空気や風俗を思いっ切り感じ取れた。

オープニングの白黒反転の強盗シーンが後に明かされる結果となる憎い演出で、この時代のモノクロ映画に、このフィルムの白黒反転映像を使用する工夫が日本映画によく見られるのが何か嬉しい。

日本版レオンだったと言う感想だが、仲代達也のニヒルさが光り公開当時は痺れる内容だったのだろうなと思う。