トシオ88

誘惑のトシオ88のレビュー・感想・評価

誘惑(1957年製作の映画)
4.0
まだまだ映画的幸福を得られる作品ってあるんだなと深く実感できた物語。中平康監督作品で一番好きという方もいらっしゃるけど、成程と得心😃。
物語は千田是也演じる妻に先立たれた50代の男とその娘左幸子が東京の日常を過ごすドラマだけど、後半、芦川いづみがふっと登場してから「嗚呼、こういう事ってあるよなぁ」🥲という展開に…。
千田是也が銀座で洋品店を営み、その2階に画廊を改築しようとする中、さまざまな人々の営みが肌理細かく、且つウィットに富んだ描かれて方をしてきたからこそ、後半のドラマが確りと引き立つ感じがする。さりげない日常の機微と感情の交錯だけでも十分にドラマティックだった😃。
オープニングのバレエダンスのシーンと、エンディングの芦川いづみがスーッとレースのカーテンを閉じる幕引きカット、静かに沁みます😌。
因みにゲストとして若かりし岡本太郎、東郷青児等の有名芸術家達がなんとご本人役で出演。そしてデビュー間もない宍戸錠、二谷英明がチョイ役で出演。渡辺美佐子がオールドミス(死語)からみるみるうちに華麗に変貌していく姿も観ていて快い。
こんな素敵な映画が観れてよかったです😃😌🥲🎬。
尚、本サイトに掲載されている本作粗筋は違う作品のものと思料😨。どこかのタイミングで修正される事期待🫨
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