竜平

ロッキー・ホラー・ショーの竜平のレビュー・感想・評価

ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)
2.9
婚約間近のとあるカップルがひょんなことから迷い込む奇妙な屋敷、そこで何やらクレイジーな連中のクレイジーなパーティーに参加することに、という話。性や欲望が入り混じるブッ飛びミュージカル映画。

リチャード・オブライエン(出演もしてる)原作の同名ミュージカル舞台劇の映画化とのこと。で、彼含め舞台のほうのキャストが何人かそのままこっちにも出演してるらしい。主演のティム・カリーなんかは顔面から出立からすげー迫力、というか、圧。『ホーム・アローン2』でホテルマン役をしてた人ね、あっちからは想像もつかないような風貌。化粧ってすげーな。あとスーザン・サランドン若ーい。そんなこんなでタイトルはもうずっと前から知ってたけども、ジャケやポスターのインパクトというか、ワンピースのあのイワンコフみたいな人の画力というか、なんかとりあえず「見てしまう」内容にはなってると思う。所々での際どいエロさ、これは変な生々しさはないけどなんか奇抜で興味を引かれてしまう。あとホラーと謳っているけども完全にコメディって感じで、しかもがっつりミュージカル。ストーリーとか、あって無いようなもん、な気がするけどどうだろう。

まぁ見終わって結局のところ、ちょっとよくわからない、ってのが正直な感想。ストーリーがどうこうでなく、「何がしたかったのか」「何が言いたいのか」がわからないという感じかな。ブッ飛び展開と世界観を楽しめるかどうかに尽きるんだろうけど俺はべつにハマらず。時代を感じるロックな曲たちにも、うーん、そこまで。1975年公開で、それまでのSF映画やB級ホラーのオマージュがあったりもするのかな、そっちを知ってたらまた楽しめるのかなーと勝手に予想してみたり。

ちなみにこれ、公開当初は観客も全然ピンと来てない印象だったらしい。なんだけど、一部いた熱狂的なファンが徐々に徐々に増えていって、やがてカルトムービーとして超ロングランヒットする結果になったんだとか。まぁたしかに、こんな変な映画って今まで見たことなかったかも。当時もそんな衝撃にじわじわとみんなやられていったのかなと。唯一無二、という意味で少しだけ点数上げとく。
竜平

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