「極道黒社会 RAINY DOG」(1997年)
WOWOWオンラインで視聴、20年6ヶ月ぶり2回目。三池崇史監督の黒社会3部作の2本目。哀川翔主演。
オール台湾ロケによるハードボイルド映画で、久々に見たら結構面白かった!
前作よりかなり優れている。
日本を追われた極道・雄児(哀川翔)は台湾マフィアのボス、ホウ(李立群)に雇われ、ヒットマンとして暮らしていたが、ある日、昔の女から口のきけない少年チェンを無理矢理押し付けられる…。
口のきけない少年チェンの存在が、主人公の悲哀や孤独を際立たせている印象。
アタッシュケースに詰めた多額の現金を娼婦リリィに見せながら、「雨のない街に行くんだろう…」と吐き捨てる哀川翔がカッコいい!3人の逃避行からやっと映画が音を立てて走り出した気がする。
逃亡する3人の擬似家族が海辺で見つけたのは砂浜に埋もれたバイク。小さな希望の灯のよう。これなら何とか逃げ切れるかも…。
娼婦リリィのWebサイトにメールを送るって、1997年当時としては結構最先端なIT演出だよね。
チェンの決死の叫びが雄児の命を救った、かに見えた……。
極道の生き様は哀しきもの…
(メモ)
序盤、田口トモロヲの台詞「好きだぜ、台北!!」は可笑しいが、その後の立ちションシーンに雑なCGモザイクを使うの三池監督の遊び方はもっとおかしい…