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アバンチュールはパリでのsonozyのレビュー・感想・評価

アバンチュールはパリで(2007年製作の映画)
4.0
ホン・サンス監督による、ソウルからパリへ逃亡した画家の男が、美術学校の女子に夢中になっちゃう2ヶ月間のだらだらNight and Day(原題)。

2007初夏、米国人留学生と大麻を吸った画家のソンナム(キム・ヨンホ)は、捕まった留学生が彼の名を挙げたと聞き、妻を残して慌ててパリへ逃亡。

面倒見のいい韓国人オーナー(キ・ジュボン)のゲストハウスに滞在し、8月8日から帰国する10月10日までのお話。

画家が初めてパリに来たというのに、絵を描く素振りはゼロ。
ヒマなんで宿にあった聖書を読み込んでみたり、妻に電話して、ツラいと泣いたりしつつ、街で偶然再会した10年前の元カノのミンソン(キム・ユジン)とホテル行ってみちゃったり。

オーナーの紹介の美術学生ヒョンジュ(ソ・ミンジョン)とオルセー美術館に行き、クールベの『世界の起源(女性のアソコを描いた作品)』を凝視してみたり。

ヒョンジュとルームメイトのキュートなユジョン(パク・ウネ)の部屋に上がりこんだり、牡蠣を食べたり、ドーヴィルのビーチに遊びに行き、言い争うヒョンジュとユジョンをなだめてみたり。

次第にユジョンに夢中になったソンナムはしつこく愛を伝えて・・

このしょーもないソンナムのだらだらDaysを2時間24分見せられるんですが(笑)、毎日の日付のインサートがテンポ良く入ることで、金もない&服もほぼ同じ&何もしてないテキトー男の、若い女子追っかけ2ヶ月間を飽きずに楽しめました。

ホン・サンスならではの笑える要素は相変わらず。
キュートなユジョンの本性が周囲から明らかにされていくのも面白い。

韓国に戻り、妻と再会してからの、ん?これどういう事??ネタもお楽しみ。

ジャケ写の二人、ソンナム役のキム・ヨンホのテキトー男っぷり、ユジョン役のパク・ウネの可愛さが良かった。
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