北斗星

ソフィーの選択の北斗星のネタバレレビュー・内容・結末

ソフィーの選択(1982年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます


母親ソフィー
あの時、将校に言われ一瞬で娘か息子か決めなければならなかった。考える時間もない。ドイツ将校は選択肢が与えられただけでも感謝しろと。ソフィーの口から咄嗟にでたのは…。
母親にとってこんなに辛い選択はない。


選んでも、選ばなくても後悔する。
多分生きてるうち考えない日は無かったろう。こんな事は死ぬより辛い。自分がもしソフィーだったら…。


母親から子供を取り上げたら、もう抜け殻になってしまう。
自分が幸せになりたいとも思わないし、なる権利もない。ソフィーにとっては生きている意味など最早ないのだろう。


ラストは
静かな悲しみが押し寄せてくる。ふたりは楽になれたのだろうか…。

スティンゴにとっても多分一生忘れられない、いや忘れちゃいけない三人の人生と戦争。

戦争が、家族、夫婦、子供、そして自分自身を崩壊させてしまった。本当に恐ろしい力。抗えない大きいうねりのような力だと思った。


余韻がもの凄かった。涙なくしては観られない。名作というか隠れた大作でした。
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