ブルベイカー(ロバート・レッドフォード)はウェイクフィールド刑務所に収監され、私刑や賄賂が横行する内情を確認する。実は新任の刑務所長だったブルベイカーは刑務所の改革を進めるが、恩恵を受けていた一部の人間がそれを妨害し始める。
「暴力脱獄」のスチュアート・ローゼンバーグ監督による社会派ドラマ。
囚人の人権と真実を求めて体制と戦ったブルベイカーが描かれるんだけど、なんとも歯がゆく、フラストレーションの残る作品だった。
終わり方とか作りが「いまを生きる」に似てるんだけど、かなりリアリティ重視で、130分の中でドラマチックに盛り上がる場面がないんだよなー。
身分を偽って刑務所に入り込むという設定を活かして、爽快さを生む脚色があっても良かったような…
それにしても、この頃のレッドフォードは脂がのってめちゃめちゃカッコいい。
あと、「グローリー」「ドライビング Miss デイジー」よりもずっと前のモーガン・フリーマンがちょっとだけ出てて、かなりの存在感を見せていた。