真魚八重子

若妻が濡れるときの真魚八重子のレビュー・感想・評価

若妻が濡れるとき(1978年製作の映画)
3.8
設定が色々複雑に入り乱れている。
若妻の志麻いづみは家庭では貞淑で、息子にベッタリな義母にも逆らったりしない。夫とは親密で良好だが、彼が毎月京都に出張へ行くというのは、愛人のところに泊まりに行くことだ。その間、彼女は横浜で労務者相手の場末の娼婦をしている。ただ育ちの良さや美しさはあふれるから、明らかに訳ありの異質な娼婦だとわかる。
この若夫婦には、結婚前に暴漢に襲われて志麻さんがレイプされ、暴漢を殺した過去がある。すごく大変な出来事だが、あんまりもう気にしてないみたい。志麻さんは口には出さないが、思い通りにならないことだらけであり、最後に崩壊の予兆がくる。
ストップモーションの処理は、個人的には好きだ。林ゆたかの表情にやはり目がいってしまう。あとは彼の判断次第の状況だから。

あと、渡辺とく子みたいに、女友達のカレシばっかり狙う女っているよなと思った。自意識を満たしたいんだろうか。
真魚八重子

真魚八重子