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ROOKIES -卒業-のytのレビュー・感想・評価

ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)
3.7
最近邦画を観てるが、テレビドラマから映画化の作品をよく観てる気がする。

ありがちな青春野球、スポ根映画。だがそれがいい。ドラマからも理解できるように、野球というくくりにおいては再現度は高いとは言えない。しかし、そんな評論家のような視点を捨て、熱血教師と仲間想いな不良高校生の熱き人間ドラマとして観ると純粋に感動するし、涙する。最高。

元々荒れていた不良高校生ということもあり、感情も力もマックスでぶつかってくる皆の熱が、上手く小出恵介さん演じる御子柴、佐藤隆太さん演じる川藤先生で調律が取れている。そういった意味では、この映画(ドラマ)は御子柴役の小出くんの演技がキーを握っているのかな。やっぱり変えが効かない、唯一無二の演技だと言える。

野球というスポーツの再現度、というか不良高校生が頑張って甲子園を目指す、など到底難しいツッコミどころ満載の映画なのは分かっていること。低評価がついてしまうのもわかる。2時間SP枠でもいけたかもね。

最後、小出恵介演じる御子柴はこう言い放つ。「無駄な努力なんてないということを教わりました。」今続けていることがたとえその時は必要の無い事だったとしても、いずれ結果として必ず現れる。必ず、と言い切れないかもしれないが、効果は現れる。今の現代でも十分通用する考え。

努力をすることで、周りに認めてもらう。周りに勇気を貰える。そういった意味では、人間関係、生き方として最高のことを教えてくれた映画だったのかなと思う。
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