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マッドマックス/サンダードームのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
出た、ティナターナー。
観たことなかったけど、噂はかねがね。

3部作×4シリーズ、ぐるぐるローテーション。
Part.Ⅵ。3週目③。6回目もこれでついにこの次で最後。

1と2はオーストラリアの映画として、この3はアメリカの血が入ってきたからか、話の飛躍と金の掛け方が3でさらにパワーアップした。

1は、家族を殺されて闇堕ちして復讐に燃える警察官の“マッドマックス”。

2は、戦争が起きて世界が荒廃し、流れ者となり、燃料不足のために製油工場を襲う賊どもと戦う“マッドマックス”。

3は、世界の荒廃の果てに、物々交換レベルまで退化した人間の住む街“バータータウン”に行き着くも、取引を守れず街を追放され再び流れ者となり、さらに原始的な生活をする者たちに拾われ、“ウォーカー”と呼ばれながら、リーダーシップを発揮する“マッドマックス”。

この1から2、2から3。
怒涛の世界観の飛躍。もはや、そのスピード感に待ったなし。
イメージ的には『ウォーターワールド』みたいな。そっちがこっちに寄せてると思われるけども。

地続きの話ではあり、同じ地球上の荒野を舞台に描かれるシリーズではある。

が、1と2と3。それぞれが様変わりしていくその時々の荒野の中で、“マッド”なマックスが、全く異なる背景で、全く異なる人々と、全く異なるモノを巡って、全く異なる相手と対峙する。

まったくもってすごいシリーズだな、これは。
初めてちゃんと3作観たけど、本当に度肝を抜かれた。
想像以上にぶっ飛んでた。

話の飛躍の度合いにも驚きつつ、1にしろ2にしろ3にしろ、どれにしてもどの背景でも、環境に適応しながら、新たな脅威とうねりに巻き込まれても常に彼が“マッドマックス”であることに驚く。

確かにメルギブソンなのだが、置かれてる状況が違い過ぎるのに、このキャラクターで貫き、生き抜いていくパワフルさ。

この3作目に至っては“妻と子供を殺された怒りに狂う1人の警察官”はどこへやら、“世界を救い民を安息の地へ誘う救世主”みたいな扱いになる。

ここまでずっと、悲しみに暮れながら、怒りをぶつけながらあくまで自分だけの利己的な価値観の流れ者だったのに。

この3は、かなりぶっ飛ばしてきたけど、2の最後は「その後、彼がどこに行ったかわからない」みたいな終わり方してるので、矛盾や違和感はない。

セットやエキストラの規模のデカさ。話の展開しかり。
後半のチェイスアクションも度肝を抜かれる。本当に死人が出てるんじゃないかと心配になるほどの待ったなしの疾走感。

だからスゴい。
これで地続きの三部作シリーズになるんだからスゴい。

今回も“マッド”なマックスは、一度追い出された“例の豚の糞を燃料に動く街”に舞い戻り、使命を果たす。

「あんたもなかなかやるじゃないの、達者で」

そりゃこんなパンチ力と唯一無二のパワーがあるなら、『怒りのデスロード』『フュリオサ』作る気になるのも納得する。

これで『フュリオサ』への準備は万端。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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