ゆいこ

銀座化粧のゆいこのレビュー・感想・評価

銀座化粧(1951年製作の映画)
3.8
シングルマザーで頑張る姐さん、田中絹代。
彼女の周りには金に目敏くケチな男ばかりで、とにかく誰も彼もだらしなくて汚らしくて情けない。
「男はケダモノと思っていれば間違いないわね」...そうかもしれない。笑
そんな中で突然現れた友人の想い人が輝いて見えるのも当然の成り行きかと。
見た目は冴えないし何となくぼんやりしているけれど、知的で清潔で、自分の知らない事を教えてくれる頼もしさに惹かれる様子がよく分かった。
切ない展開へと進んでしまうのだけれど、恋と我が子を天秤にかけた時、きっと迷いなく我が子に走る姐さんだから。
きっとその後、違うハッピーエンドが待っているはず(そうであってほしい)!
真っ直ぐに育っているハルオちゃんも可愛いね。
それにしても、田中絹代がこんなに煙草をスパスパ吸うのが似合うとは思わなかった。
彼女の意外な魅力が存分に発揮された良作。
地味かもしれないけれど、私は好きだなぁ。
ゆいこ

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