きっちゃん

ナビィの恋のきっちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

ナビィの恋(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

東京の生活に疲れた奈々子が沖縄に帰ってきた船にお婆ちゃんが長年愛していた男性も乗っていて、恋が再び動き出す話。
当時の西田尚美さんが顔が小さく可愛くてびっくりしました。
パーツパーツが整っていて、松田聖子さんの夏の扉を歌っている姿が素敵でした。
キャラクターが一人ひとり際立っていて面白かったです。
まずナビィ役の平良とみさんはお茶目で自由な感じが似合っていました。
孫が歌ってても、そっちのけでサンラーさんに夢中でメロメロなところも可愛かったです。
特にいいなと思ったのがおじいちゃん役の登川誠仁さん。
優しい喋り方と眼差しが良かったです。
おじいちゃんが主人公と思えるくらい応援してしまった。
大切な牛を手放してマッサージチェアを買ってあげるシーンが好きです。
直接行くなとは言えないけどずっと座ってて欲しかったんだろうなと思うと胸が痛い。
出ていくのを分かってて、奈々子にお弁当を届けさせるのも、どこまで心が広いんだと思いました。
アドリブ?でノリノリで踊っていたり、ナビィが怒られてる時に入れ歯で笑いを取ったりキャラクターへの役作りが素敵でした。
ナビィが船で出て行くシーンで、奈々子からおじいはどうするの!?と核心を突かれたはずなのに、まだ若いから大丈夫のナビィのセリフには本当に笑ってしまいました。
大丈夫じゃないだろ!と全員つっこみたいと思う。
そんな自由なナビィだからこそ沖縄の不思議な世界観に合っていました。
ラストシーンは孫と家族や沖縄の人に囲まれて楽しいカットだったので良かった。
奈々子もナビィとリンクしていて、子供に見られていたり、沖縄の外にいる男性に惹かれるんだなと思った。
この空気感だったからこそナビィを許せるし面白い映画だなと思いました。
きっちゃん

きっちゃん