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僕らはみんな生きているのkirioのレビュー・感想・評価

僕らはみんな生きている(1992年製作の映画)
3.6
日本の商社マンが「サラリーマン根性」で東南アジアのクーデターを生き残る、サバイバル・サスペンス

なんとも時代らしい題材だが、ガッツリ激戦地が邦画で出てくるのは珍しい気がした

真田広之、山崎努、岸部一徳、嶋田久作と、なかなか渋いメンツが面白い

STORY
激しい軍事クーデターが繰り返されるアジアの小国タルキスタン
新たに派遣された高橋は、駐在員中井戸やライバル社の富田のただならぬ空気に戸惑う
帰国を目前に、軍事政権の指導導者のパーティーに出席していた最中、軍事クーデターが発生する。市街戦の真ん中に取り残された4人の日本人商社マンたちは、ジャングルを抜けて空港に向かうが…


まずは題材の面白さだろう
 冒頭では、辺境とも言える土地に派遣されたビジネスマンたちの熾烈な戦いと、虚しさが見どころになる
政治不安、居住環境、治安の悪さを前に、見果てぬ帰国を目指して、狡猾さの競い合いになる

クーデターが始まり、本当に生と死をかけたサバイバルになる本編では、4人のコミカルなやりとりとドラマが熱を帯びる

映画としては、流石に古い感じは否めないが、それぞれ個性の強い俳優たちのキャラ作りは、見ていて安心感がある

泣きに入る最後の下りはちょっとくどかったかもしれないが、時代感はあふれる感じだ

ちなみにコミック版は成人漫画の重鎮 山本直樹 作画
気骨あるそういうテイスト込みだ
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