Chris

おっぱいバレーのChrisのレビュー・感想・評価

おっぱいバレー(2008年製作の映画)
3.3
先に断っておくが断じて卑猥な気持ちがあったわけではない!あくまでも青春を感じれそうだと思い鑑賞したのだが、そこまで楽しめるものではなかった。
別に悪い作品というわけではない。”期待していた”少年たちの目的にまっすぐひたすらに頑張る青春の感じもあり、教師として生徒を育てる上での苦悩やそれを乗り越えるための努力などシンプルだが楽しめる脚本だと思う。
またロケーションや人物の写り方に拘りがあるように感じた。ただ歩いているシーンでも背景の急な坂、夕陽、水平線や若干セピア色にみえる画が青春の甘酸っぱい様を表していて心を動かされた。さらに1970年台の音楽が主に使われていて、昭和の雰囲気と映像がマッチしていてすごくよかったと思う。
しかしストーリーの盛り上がりが期待していたほどじゃなかった。特に盛り上がりの最高潮であるはずの最後の試合の場面だ。一軍が出てきて負けるのはリアリティが合っていいのだが、選手たちが本当に胸が見たいがために頑張っているような気がして流石に引いた。試合直前に美香子の過去の回想から気づきを得るシーンがある。ここは結構いいシーンである、だからこそ残念だ。美香子の言葉でチームが優勢になるが、選手たちはおっぱいがまだ見れるチャンスがあると思い奮闘しているように映った。彼女の真意が伝わっているのか疑問だった。「目的よりも頑張る過程に意味がある」確かにそうかもしれないが自分は選手たちが当初の目的を忘れるほどバレーが好きになり、負けて本当に悔しがる方がストーリー的に綺麗だと思った。この映画に綺麗さを求めるのは間違っているかもしれない。
しかし見返すと脚本は好きな系統なのに何が決定的に不満だったのか分からなかった。素晴らしいわけでもないが、ボロクソに叩くほどでもない可もなく不可もない気分によっては楽しめる映画だと思った。
Chris

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