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砂の器のTRBのレビュー・感想・評価

砂の器(1974年製作の映画)
4.3
壮大

面白いとかそういうレベルの話しじゃない

語彙力の無さからなんと形容していいかわからない

ただ壮大って感じた


東京で起きたある殺人事件

手がかりは東北訛りの「カメダ」

事件にあたる刑事は手がかりを追って日本各地を奔走する

次第に浮かび上がる作曲家の暗い過去


昭和の名優が揃い踏み
それだけでもテンションが上がるし一見の価値があった

前半のキーワードを追うサスペンスから、後半の『宿命』の演奏と親子の回想が、厳しい時代と季節の移り変わりと相まってなんとも言い知れない感動を産んでくる

あんまり描く事が無い

というか書けない
何とも表現しづらい感情の作品。

時代の偏見に飲み込まれ隔絶されたハンセン病と、四季折々の厳しくも美しい日本の風景

恵まれた時代、相手を思いやる心が希薄になりSNSに支配された現代

ほんの数十年前、世界はこんなにも綺麗だったんだ

かといってその恩恵を今更捨て去ることもできない

時間は戻せない

せめてこの風土をもう少し残せるように
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