●アマプラでゴジラ全作品の無料配信が始まったので何か観てみようと思っているトコロで、コレを発見。観てみた。
●『原作の意図を何も理解していない』的な評価があるのは知っていたので、かなりハードルを下げて…と言うか、正直『イチャモンつけまくってやろう』くらいの気持ちで観た。それが良かったのか?そこまで酷くは感じなかった。
●でもまあ、『ゴジラ(1954)』と比べると大幅に魅力に欠けるのは間違いない。
●観たのは『初代ゴジラのアメリカ公開用改変版である"怪獣王ゴジラ"』の『逆輸入版』。なので『日本人同士なのに英語で喋ってる』『大戸島の住民がカタコトの日本語を喋る』等の珍妙な場面も多め。
●ゴジラの大きさが『身長122m』とかなり大型化設定されている(でも、映像内でのサイズ感はオリジナルと一緒)。
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●以下、文句言いたいトコロ。
❶『長崎への原爆投下』『ビキニ環礁の水爆実験』には一切触れず。反戦・反核のメッセージ性が失われている。
❷ゴジラが『ただのモンスター』でしかない描かれ方。『水爆実験の被害者』である点への言及は無し。『ゴジラの皮膚の質感はケロイドを意味している』とか、数々の暗喩も無視…というか表現出来てない。
❸恵美子がただのクソ女にしか見えない編集の仕方。
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●オリジナル『ゴジラ』は、2004年まで海外市場では未公開だったので、海外の人にとってのゴジラのイメージの出発点はコレということになるのだろう。
ハリウッド版ゴジラの数々を観ていると、さもありなん…といった感じ。
●一言で言うならば『侘び寂びがない』。
……以上、『初代ゴジラ原理主義者』の『言いがかり』でした。