・愛
まず一番に感じたのは、愛。
父の愛、母の愛、家族の愛、周囲の人の愛。
オスカーに向けられる愛がとても温かい。
その愛に気づいたオスカーが言った母への言葉や、綴った手紙に成長を感じた。
自分だけではなく他の人も何かを失っていること、
だからこそ、今を愛することが大切だということ。
オスカーと同じく、自分も心に留めておきたい。
また、親目線で観ると
子育てで大切なことを学ぶことができると思う。
自分は2つのことを学んだ気がする。
1つは必要以上に与えない事。
もう1つは最大限に愛情を注ぐこと。
自分に子どもができたら、これらを大切にしたいと思う。
・探し続けること
オスカーは本当に頭が良いと思った。
好奇心に対してまっすぐで、研究者のように調べ上げる。
匂いをかいだり、頬にあてたりする仕草もノートを作り方も
5感をフルに使っていて、すごいなあと感心した。
・タイトルについて
タイトルの「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」ものとは何か。
それについて考えたが、1度見ただけでは答えを出せなかった。
そこで、様々な人の感想を調べ、一番納得するものを見つけた。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」もの
それは、オスカー自身が「乗り越えるべきもの」だという。
タンバリンを叩いていなければ耐えられないほど「ものすごくうるさくて、」
ずっと自分についてまわる「ありえないほど近い」トラウマ。
彼の心の中で乗り越えなければならないものを抽象化した言葉が
「Extremely Loud & Incredibly Close」だったのだと。
「僕には苦手なものがいくつかある。 最悪な日からそれがグンと増えた。」
と言い、苦手なものを列挙するシーンは彼が持つ恐怖を感じさせる。
その彼が1つの壁を乗り越えて
ブランコをこぐシーンには感動した。
このカギは、
自分の期待したものを開けるカギではなかったかもしれない。
だが、たしかに、彼の心の扉を開けただろう。