緑雨

マトリックスの緑雨のレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
3.5
20数年ぶりに再鑑賞してみたら、印象よりもだいぶこぢんまりした作品に感じられた。おそらく、その後に作られた『マトリックス』的な大作映画をたくさん観てしまったからというのもあるのだろう。

一方でこの映画も、ブルース・リーはもちろん『エイリアン』『トゥルー・ライズ』など、数々の映画を非常にわかりやすくパクってるのが再確認できて微笑ましい。

改めて、ネオ、トリニティ、モーフィアスという主軸キャラクタ3人を取り揃えたところが成功要因かな。ネオひとりだったらちょっと薄いので。カンフーや走る姿は3人ともモッサリしてるけど、スローモーションを差し挟むと何故か映えるんだよね。

個人的には、予言者と会うキッチンの場面が好き。シュールなサスペンスと違和感が漂っていて、あそこだけ違う映画みたい。

黒電話やらプラグやら、アナログで物理的な結節点が、スマホ・Wi-Fi以前の時代感を感じさせて懐かしい。
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