ぶみ

ファイナル・デッドブリッジのぶみのレビュー・感想・評価

3.5
スティーヴン・クォーレ監督、ニコラス・ダゴスト主演によるスリラーで、『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第五弾。
予知夢により、橋の崩壊事故を回避した若者らに忍び寄る死の恐怖を描く。
前作までは鑑賞済み。
物語については、前作までの一連のシリーズ同様のフォーマットに則って展開。
前作となる『ファイナル・デッドサーキット』の映像がショボかった半面、クオリティは盛り返しており、特に本作品の冒頭で繰り広げられる吊り橋の崩壊シーンは迫力満点。
また、一作目二作目には登場していたが、以降の作品ではいなくなってしまったトニー・トッド演じる死神のようなキャラクターが復活していたのは嬉しい限り。
内容自体には目新しさはなく、いつものようにあの手この手でピタゴラスイッチ的に死が迫ってくるため、もはやどのシーンも嫌な予感しかしない。
ただ、本作のラストは今までと違う方向で、思わず目を見張る展開を見せてくれており、全体的な雰囲気も原点回帰に近いもの。
原題は、『Final Destination 5』とシリーズ第五弾であることをストレートに表現しており、本作品がシリーズラストであることは明示されてはいないと思われるが、その結末は一定の帰結となっているとともに、十年以上続編が製作されていないため、現状ラストを飾るに相応しい一作。

死はあざむけない。
ぶみ

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