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銀河鉄道999のodyssのレビュー・感想・評価

銀河鉄道999(1979年製作の映画)
3.0
【時代を超えた魅力を持つアニメなのか?】

(以下は16年前に書いたレビューです。時間の経過を考慮の上でお読み下さい。)

松本零士原作のアニメ。1979年製作。 

私が映画をよく見るようになったのは80年代に入ってからで、この有名なアニメは未見だった。今回、映画館で1週間だけリヴァイヴァル上映されたので見てみた。 

機械伯爵に母親を殺された主人公の少年が、謎の女性メーテルの助力で銀河鉄道の切符を手に入れ、それに乗って機械の体を手に入れられる遠い惑星までメーテルとともに旅をする様を描いている。 

うーむ。ある世代にとってはアニメ体験の根幹をなす作品なのだろうけれど、私のようにそうでない世代の人間が時間をおいて見ると、筋書きのご都合主義だとか、説明の不十分さだとか、女性がみな同じ顔であることだとか、肝心の機械伯爵への復讐場面が物足りないことだとか、気になるところかいくつか目に付いた。 

あと、手塚治虫なら 「ロボット差別」 というテーマがあったわけだが、ここでのように、機械の体が優越性のあかしで人間がそれにコンプレックスを持つという設定は、那辺から来ているのだろうか。

今調べてみたら、宮崎駿の 『ルパン三世 カリオストロの城』 は同じ79年製作で、これは私の住む地方都市では84年に『超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか』と併映されたので、私もその時に見ているのだが、同年製作とはいえ、時代の流れが宮崎に移行していったことがよく分かる・・・と言うと銀河鉄道ファンに怒られるか。
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