このレビューはネタバレを含みます
現代のおとぎ話。
テリー・ギリアムの作品だから、映像は非常に空想的。
ジェフ・ブリッジス演じるジャックは元ラジオDJ。番組内での過激な発言が元で大量殺人事件がおきてしまい、酒浸りの世捨て人になってレンタルビデオショップのオーナー女性に拾われて生きている。
ジャックにとっての過去は、拭い去れない罪であり、忘れられない栄光。
ロビン・ウィリアムズ演じるパリーは風変わりなホームレス。ジャックの発言が元でおきた事件で悲劇に見舞われて、過去の記憶を封印して別の人格で妄想の中で生きている。
パリーにとっての過去は絶望、少しでも思い出せば致命傷になりかねないトラウマ、赤い騎士の姿でパリーを追いかけ回す。
過去に因縁のあるジャックとパリーが、過去に折り合いをつけて再生されますよってお話。
ジャックは背負った重すぎる罪を下ろしたいのでパリーに何か施しをして、栄光に返り咲きたい。
そこで登場するのがアマンダ・プラマー演じるリディア。
パリーは、リディアに恋をしていて、その恋の成就を免罪符に過去を精算したいジャックは2人を結びつけようと画策する。
大筋はこんな感じ。
この映画は僕にとっての名シーンが目白押しで。
パリーがリディアを駅の構内で追いかける場面。
パリーがリディアの家の前で想いを伝える場面。
ジャックが意識不明のパリーに想いと決意を伝える場面。
パリーが眠っているジャックに過去の記憶について話す場面。
まだまだ沢山あります。
おとぎ話ですから、勇者が聖杯を手に入れたら奇跡がおこります。
「🎶Tempo Allegro🎶」