鹿田鹿雄

ソーシャル・ネットワークの鹿田鹿雄のレビュー・感想・評価

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)
4.0
80点

原作小説から大幅な脚色がされ、テンポを落とすことなくハイスピードで最後まで突っ切っていて、全く飽きることがない。

この映画を観た方の多くは、Facebookの誕生の背景は思っていたのと違う、という風に感じるのではないだろうか。
思いもしなかったかもしれない法廷・学生時代の場面転換、自己の利益のための友情の断ち切り。
観客はザッカーバーグがどのような性格であるか、知らされた上で、誰かに切ない感情を抱き、一体誰が悪い、もしくは悪くないと考えを委ねられる。
それも決定的な真実は暈した状態で描かれるため、いつも真実がはっきりするとは限らない現実と同じように鑑賞させられ、自分の生き方をもう一度考えさせられる構成になっている。

年齢問わず誰にでも通じるため、全員が人生の中で一度は観てほしい作品である。
鹿田鹿雄

鹿田鹿雄