るい

忍びの者 続・霧隠才蔵のるいのレビュー・感想・評価

忍びの者 続・霧隠才蔵(1964年製作の映画)
3.8

真の勝利者は誰なのか🥇5/8


雷蔵さん好きすぎて「雷蔵、雷蔵を語る」買って読んだんですけど、もうほんと100倍好きになるよね。雷蔵さんが後援会用に書いたエッセイ集ですが、養父母への感謝、ファンへの感謝及び度を超した人への苦言、マスコミへの皮肉、昨今の日本映画界の憂い、自身の抱負や作品についての解説まで読み応えたっぷりでした。京都人らしい文章がたまらんのよ。

さて、「忍びの者 霧隠才蔵」今回は田中徳三監督から池広監督へバトンタッチです。雷蔵作品はこの二人多いね。

前回、大阪城から何とか逃げおおせた真田幸村と霧隠才蔵一向は小舟に乗り薩摩へ向かう。薩摩へ向かったのは島津氏に匿ってもらうため。しかしその事も徳川家康にばれてしまい窮地に陥る。

もうもはやあれよあれ!インポッシブル・ミッション・フォースのイーサン・ハントよ。霧隠才蔵は!

今回は一人で真田幸村を守りながら徳川家康に立ち向かうっちゅうな、前作で忍者仲間全員死んじゃったし。単身薩摩から種子島まで出張して伝書鳩まで飛ばして頑張っちゃうよ。

そもそもさ、才蔵は真田幸村に何か恩があったわけでもなんでもないんよ。真田幸村の人柄に惚れてやっとります、才蔵さん。

「忍者の忍の字は刃の下に心を置くと書く。死は常に覚悟の上だ」

霧隠才蔵vs徳川家康
この戦いの真の勝利者は誰なのか。
才蔵の覚悟是非最後までみてやっておくんなせぇ。

これ終わり方が最高すぎてな、ほんと他の作品も見習ってくんろ。

🍠鹿児島こぼれ話🍠
最近仕事で月一で鹿児島に通ってるんです。鹿児島といえば薩摩藩・島津家!

今回島津家18代当主の島津家久でてくるしなんかいい感じ。あと、JW4で真田さんが演じるのも島津なんですねー。真田さんのお母さんが奄美大島出身なので、真田さんの提案で役名が島津になったそうです。

それから、当作品では徳川家康が出てくるのと、セリフだけですが三浦按針がでてきます。これも来年に配信されるFXチャンネルのドラマ「将軍」のキャラクターです。真田さんは徳川家康にあたる役をしますよ。

最近なんか色々私界隈が繋がっててええなと思いました😊鹿児島行くたびに仕事早く終わった日は博物館へ行ってお勉強しております。だいぶ幕末の基礎知識が身につきました!🙌
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