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コラテラルのcocoのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.0
NHK「世界サブカルチャー史 欲望の系譜」で、2000年代アメリカの社会不安を表す映画として取り上げられていたので鑑賞。
序盤、マックスが自分の夢を語り、ヴィンセントをタクシーに乗せるまでは面白かった。
後半、冷酷無比な殺し屋にしてはあまりにも杜撰な対応が多すぎて、緊張感が保てなかった。

「真面目に働いてれば報われる社会」と「組織やシステム(仕事)が優先される命の価値が低い社会」が二重写しになっている。
「いつかお金を貯めて夢を叶えるんだ」と思いながら12年タクシードライバーを続けるマックスと、システムの一部として淡々と人を殺すヴィンセント。
「どちらも仕事だ」と開き直るヴィンセントに、マックスは抵抗する手立てを持たない。
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