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明日の記憶のkazu1961のレビュー・感想・評価

明日の記憶(2005年製作の映画)
3.7
▪️JP Title :「明日の記憶」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 2006
▪️JP Release Date : 2006/05/13
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : 第30回日本アカデミー賞
優秀作品賞、最優秀主演男優賞、優秀助演賞、優秀音楽賞
▪️Appreciation Record : 2020-735 再鑑賞
🕰Running Time : 122分
▪️Director : 堤幸彦
▪️Writer : 砂本量、三浦有為子、(原作
荻原浩)
▪️MusicD : 大島ミチル
▪️Cast : 渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵、坂口憲二、田辺誠一、袴田吉彦、水川あさみ、香川照之、及川光博、木梨憲武、渡辺えり子、大滝秀治
▪️Review
ほんと重たい題材を扱い凄く正面から捉えているんだけれども、どこか温かさを感じるそんな作品です。。。一連のラストのプロットがもう一度人生が始まるかのような希望の光を感じるのは私だけでしょうか。
“アルツハイマー”、ほんとに怖い病気です。渡辺謙演じる主人公は50歳を前にして物忘れがどんどんひどくなる若年性アルツハイマーですが、その年代を超えてしまっている私自身は人の名前が出てこなかったりはしょっちゅうだし、記憶力を衰えているので怖さを感じてしまいます。
いつもトリッキーな演出で賛否がある堤幸彦監督ですが、本作では記憶が曖昧になっていくその展開に、この演出方法がピタリと合っています。
当然のことながらアルツハイマーになった雅行を演じる渡辺謙の演技はいつものことながら素晴らしい(本作、渡辺謙の映画初主演作品なんですね)ですし、ほんとは一番辛いであろう妻、枝実子の夫を支える献身的な姿を演じる樋口可南子の演技も素晴らしいです。ラストプロットの大滝秀治の存在感も光っています。クライマックスからラストのプロットがこれほど心地よいのはなぜなんでしょうね。

本作は渡辺謙が切望して映画化された作品です。渡辺は2004年11月、立ち寄ったハリウッドの書店でたまたま手にとったこの本を読み、自身が封印していた白血病の闘病生活の記憶が怖いくらいによみがえってきたと同時に、温かさを感じました。そして原作者である荻原浩に、映画化を熱望する手紙を直接送ったのが、映画化のきっかけなんですね。(参考:Wikipedia)

▪️Overview
若年性アルツハイマーを題材にした荻原浩の同名ベストセラー小説を、「トリック」シリーズの堤幸彦監督が映画化した感動作。今年で50歳を迎えるサラリーマンの佐伯雅行は、自分が若年性アルツハイマーに冒されていることを知りがく然とする。徐々に記憶が失われていく厳しい現実に焦りを感じながらも、妻・枝実子に支えられて病気と闘う決意をするが……。「バットマン・ビギンズ」など世界的に活躍する渡辺謙が自らエグゼクティブプロデューサーを務め、主演した。(引用:映画. com)
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