manac

ブリッツのmanacのレビュー・感想・評価

ブリッツ(2011年製作の映画)
3.0
ジェイソン・ステイサムの傍若無人ぶりが凄まじい。
暴力的捜査で上司に怒られてんのに、「首にしたら何するか分からんぞ」と脅す。
情報屋には金を払うどころか酒を奢らせる。
営業時間外にパブに行って無理やり酒出させておいて「営業時間外だろ」と支払い拒否。
尋ねる家という家で勝手に酒を飲む。
とにかく呑んでばっか。
検挙率は高いらしいが、PCは使えないし、女性蔑視な発言はするし、超アナログ人間。

そんな主人公ブラントの相棒となるのが、地味なスーツを着こなすインテリジェンスなナッシュ。しかもゲイ。コ洒落た部屋に住み、クラシック音楽と共に朝食をとるような男。
でも根底にある善悪の価値観はブラントと同じものを持っているようで、過去に犯罪者をぶち殺しているらしい。見た目よりはホットな男らしい。
ナッシュ地味にいい男だよ。ナッシュになら抱かれてもいいよ。
でももう少しファッションにも気を配ってね。

こんな二人の対比が面白い。
タイトルバックや音楽も凄くクールだったし、全体的にちょっとセピアがかったような色調を抑えた映像もオシャレ。

でも話はそんなに面白くなかった。
犯人すぐわかっちゃうし、犯人かなりキレてる設定らしいけど小物感が漂っていてサスペンスとしては物足りない。
最後はおお?と思わせる爽快感はあったけど、映画としてはややスケールが小さい。
この二人がコンビの刑事もの一話完結連ドラ作ったら面白そう。

ステイサムの暴れん坊将軍ぶりを笑う映画。
アクションは少なめです。でもひた走るステイサムが拝めます。
manac

manac