takanoひねもすのたり

愛の残像のtakanoひねもすのたりのネタバレレビュー・内容・結末

愛の残像(2008年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

フランス的恋愛と怪談。
カメラマンのフランソワと女優のキャロルは恋に堕ちるが破局、そしてキャロルは精神を壊して死んでしまう。フランソワは新たな恋人エヴに妊娠を告げられ動揺するも受け入れるが、キャロルの亡霊を見るようになるというストーリー。
後半怪談っぽくなり、そこにひと捻りがあり「は?」となる仕掛け。

カメラワークは固定か左右の振りのみ、恋人達の姿を断章にしパートパートはフェードアウト。なので断片を切り合わせた感じ。
視点は最後以外はフランソワ視点で、画で彼の心理を現してるので心理的な距離感なんかは分かりやすい。

フランソワはふわふわしたメンタルで愛ばっかり語り男の責任に及び腰。
そんなこんなでラストのオチ(鏡に映るアレ)と彼の選択を見て、ああ悲劇だなあと。

キャロル(ローラ・スメット)にあまりファムファタルを感じませんでしたが怪談パートのうっそりした彼女は良かったです。
くるくる巻毛の彫りの深いフランソワ(ルイ・ガレル)は、こりゃ女は嵌るなあ…という納得の美貌でした。