ゴン吉

許されざる者のゴン吉のレビュー・感想・評価

許されざる者(1959年製作の映画)
3.9
カウボーイ一家の家族愛を描いた西部劇。 
ジョン・ヒューストンが監督を務め、バート・ランカスターが主演、オードリー・ヘプバーンがヒロインを演じ、オーディ・マーフィ、ダグ・マクルーア、リリアン・ギッシュらが共演。  

テキサスで牧場を営むザカリー家は長男のベン(バート・ランカスター)、次男のキャッシュ(オーディ・マーフィ)、三男のアンディ(ダグ・マクルーア)、養女レイチェル(オードリー・ヘプバーン)、母親のマティルダ(リリアン・ギッシュ)の5人暮らし。ベンが5000頭もの牛を町に出荷するためにカウボーイを雇って戻ってくると、レイチェルの結婚話が出る。そんな折、サーベルを持った不審な老人や先住民のカイオワ族が自宅付近をうろつくようになる....

オードリー・ヘプバーンがヒロインを演じる西部劇。
牧場一家の家族愛に加えて、先住民との哀しいエピソードを交えたラブストーリーが展開する。
白人による一方的な先住民に対する拉致や殺戮が印象に残りスッキリしない。
先住民は悪者という人種差別を前提としたシナリオに対して、監督自身も本作の脚本のモラルに苦言を呈したそうで興味深い。
アメリカ白人の先住民に対する偏見に満ちた作品で、主役の一家こそ許されざるものたちのようで、観終わった後の後味が悪い。  

2024.4 NHK BSで鑑賞(プレミアムシネマ・字幕:金丸美南子)
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