ゲームのムービー画面"だけ"で構成された作品を観ている気分だ……と思って観賞後に調べたら、ゲーム原作の映画だったのね。なるほど。
ですがなんというか、そのせいなのか知りませんがド派手なバトルを見せられても画面全体がのっぺりと均質化されている印象が強く、アングル選びもイマイチで個人的には微妙。
カートゥン・シェーディングされたCGムービーはゲームとワンセットだからこそ意味がある。いわば「ゲーム」という枠組みの中だからこそ、この手の映像は印象に残るのだし、物語に立体感を与えるわけだ。
必ずしも「きれいな映像」だからと言って、それだけを繋ぎ合わせただけじゃあ映画にはならないんだなというのが良く分かる。
とは言っても、それはあくまでこの映画が公開された約10年前の話。今は小島プロダクションのように「映画」という「文脈」を持たせた映像を作るゲーム会社も存在するので侮れない。