このレビューはネタバレを含みます
小説を映画にすると、こうなりがちな印象。文字の羅列であれば、それをもとに自身の頭のなかで情景を描くので、多少キザな台詞があってもフィクションとして消化できるのだけど、それを誰かが実写で演技した瞬間、変な生々しさが出てしまい、いやいやそれはないでしょ、と抵抗感が出てしまう。
伊坂幸太郎の小説は個人的には好きだけど、たまに狙いにいきすぎていたり、展開が強引だったりする印象はあった。
昔この映画を見たときは、素直に面白い、と思えたのだが
今回見直したら、オチを知ってしまっていたことで、役者の演技がかなりチンケに見えてしまい、かなりイケテない映画だと感じてしまった。
特に、瑛太と、ヒロイン女性の英語力が低く、残念な印象を受けた。
松田龍平のキザな台詞も、どーもしっくり腹に落ちなかった。
濱田岳は、役柄上狙いにいっていたのかもしれないが、不潔感が強く、見ていて気持ちよくはなかった。
中村監督の他の作品も 、今後見てみたい。予告犯、忍びの国、フィッシュストーリーは見たことがあり面白かった。