終戦間際の満州国境を舞台に、戦争映画としては珍しい堡塁内の機関銃隊を描いた作品。
1963年公開の作品で、全体的に昭和の演劇っぽさがあるが復員兵の指導や本物の九二式重機関銃(キツツキ)を使った細部の描写は意外とリアルであるらしい。例えば九二式は30連保弾板での給弾で機関銃としては装弾数が少ないが、この保弾板が連結でき31発以上の連射が可能であることや、付近に着弾し埃が舞ったときに素早く機関銃に布を被せて保護する行為など。
後半に出てくるソ連によるプロパガンダ放送は「今日もソ連は元気にやってるな」とニヤっとできるのではないでしょうか。