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ライアー ライアーのtorakoaのレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
2.0
息子の誕生日の願い事により嘘がつけなくなるファンタジー設定は楽しそうだし、ジム・キャリーは芸達者ですごく頑張ってると思うんだけど、話が面白くなくて、しらーっとしてしまい、ジム・キャリーが上滑りしてる感が。彼でなければできない役、成立しない作品だったようには思うのだが、この作品で彼に食傷気味になってしまうので、プラマイで言ったらマイナスになったのではないかなーと。

子供向けっぽい話な割にセックス連呼とか担当する裁判で浮気現場の盗み録りテープ流されるとか、どの層を狙ってるんだと言いたくなる。漫画みたいな話なので現実的なことを考えるのは野暮だろうとは思うんだけど、クライマックスのシーンはやり過ぎだし大勢の人にとって物凄い迷惑行為にしか感じなくてドン引きしてしまった。急ぎの用件あった人達だっていただろうにどうすんのこれ。笑えないし感動もしづらい。

嘘がつけない=本音を全部口にしなければならない、みたいなのも何だかなー。思ってもないことは言わないけど、いい点だけ述べて貶すようなことは口にしないという手段でも嘘ではないと思うのだけど、そういうのはこの作品にはない。そこがこの作品の気に入らないところ。そういう視点も取り入れた話だったら考えさせられる面もあってよかったんじゃないかなーと。
嘘はダメ絶対と言い切れるものでもないと思う。優しい嘘も、そのつもりはなかったのに結果的に嘘になってしまったことだってあるだろうし、本音だとしても例えば子供の将来の夢に対して無理だと言う大人は正解なのかとか、嘘に対して思うところが色々あって、そういうのは一切出てこない安直なストーリーにげんなり。

元妻の彼氏の人見憶えあるなーと思ったら『アナザー・カントリー』の多分美青年役の人だった。あと『クレイドル・ウィル・ロック』にも出てた。ケイリー・エルウィズさんφ(.. )

レンタルDVDに映像特典あり。BDは本編のみ。吹替は高木渉だったと思う。
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