みちろう

サテリコンのみちろうのレビュー・感想・評価

サテリコン(1969年製作の映画)
4.2
フェリーニワールド全開の古代ローマ。複数の物語が展開して主人公のエンコルピオとアシルトがそれぞれの物語を転々としていく。

ストーリーは何となくあるけど意味不明。特に調べずに見たら最初から置いてけぼりで開始5分くらいから見ててもうめっちゃ眠かった。もう流れに身を任せるスタイルに切り替えて、3個目くらいの物語からはそれぞれ舞台や登場人物も変わり始め面白くなってきた。セリフや衣装、大掛かりなセットからなる独特な世界観、老若男女のはちゃめちゃカオスな奇行は段々クセになる。

なにもわからないままフィーリングで楽しんでたけど古代ローマに書かれた書物がベースになってる背景もあって一個一個のシーンや登場人物のモデルはなんなのか、元からこんな変なのかフェリーニカラーに染められてるのか、ここらへん知識あるとすっごい楽しめそうだなって思う瞬間も多かった。

これまで見た他のカラー作品、ジュリエッタ、ローマ、アマルコルドと比べると1番考察しやすそうな印象。
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