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ビッグ・ハウスのlemmonのレビュー・感想・評価

ビッグ・ハウス(1930年製作の映画)
3.9
獄中もの。
警察VSではない。悪党がそろえば、悪巧みもするし、誰も信用できないわけだから、力を見せびらかして弱者を追い詰めて、逆らえないようにする。その姿がかえって怯えて吠えまくっているようにも見えるが。

チェスターモリス、ウォーレスビアリー、ロバートモンゴメリーの主要囚人たちが面白い。モリスは目力と主張する顎がインパクト大の俳優だが、その風貌から意志も強そうで、後半のなかなか強引な展開は彼が支える。ビアリー演じる獄中のジャイアン的存在は流石というか、何も文句なし。

が、2人に負けない存在感をロバートモンゴメリーが魅せる。なんというか、、、わかりたくないけど理解してしまう人間の弱さ😰。別作品ではオールバックで飄々とした役が多い印象だが、本作では前髪を下ろして、肝っ玉の小さい情けない男を演じる。実にリアル😓。

にしても、警察って、、、。
人を殺す行為そのものの罪がまだ浅い時代?この当時生きてなくて良かった😰。モンゴメリーは可哀想だけど、そもそも自業自得か。
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