好き勝手なてそ

トゥルーマン・ショーの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
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トゥルーマンは保険会社に勤めるごく普通のサラリーマン…に見えるが、実は彼の周りの人間は全て芝居。トゥルーマンが生まれた日からスタートしたリアリティドラマ番組だったーーーという話。

小さい頃、「実は今私が生きているのは私が主人公の世界で、私が死ぬと同時に世界が消滅する」という妄想を少なからずしていたので、それが具現化した人物が果たしてハッピーなのかという視点で見れて面白かった。


ストーリーについて
物語は、主人公トゥルーマンが今の世界から外に出ようとし始めるため、それを阻止される圧力を感じ次第に違和感を感じはじめる。
トゥルーマンが皆が実は芝居であると気づき始めてから最後までは、映画クレヨンしんちゃんの「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と近いものを感じた。
コメディなのかといわれると笑いどころは正直なかったけど、ヒューマンドラマとして引き込まれた。

外の世界がどんなものかわからない。今の世界よりずっと醜いものかもしれない。それでも「自分の人生を切り拓きたい」と渇望した、トゥルーマンの30年がかりの成長物語だ。
視聴者の心情・反応が映るカットがこの映画のキモだと思っている。ずっと醜いかもしれない外の世界にトゥルーマンが行くことを喜ぶのではなく、人生を生きようとする姿勢に感動したのだと。


キャラクターについて
ドラマ トゥルーマンショーのファンだったら、このドラマのために同じく人生を捧げたメリルやマーロンのスピンオフとかも見たいかな。
逆にメリル、マーロンの人生のほうが数奇な人生な雰囲気もあるけど…(他人が主人公のドラマにほぼ一生かけて付き添うなんて…)
マーロンなんかは7歳からのマブダチなわけなので、一体どんな契約したらそんな不憫な運命になるのか…。

メリル役のローラ・リニーは「エミリー・ローズ」の弁護士役で見ていたので、堅い役柄とうって変わってかわいらしいキャラクターを演じていて面白かった。
ココアを勧めるシーンとか、何年間この仕事やってるんだよってくらいの大根ぶりだし、トゥルーマンが思い通りにいかないと気まずい顔をちゃんとするのでかわいらしいなぁと思った(そしてマーロンプロはやっぱすごい)

「赤ちゃんがほしい」みたいなセリフが2箇所ほどあったので、そこだけどうなるシナリオなのかはらはらして見ていた。