ベビーパウダー山崎

チャック&バックのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

チャック&バック(2000年製作の映画)
3.5
オバQが15年後に正ちゃんの世界に戻ってきても、あのころのように遊びに付き合う友達はいなくなっていて、みな「大人」になってしまった『劇画・オバQ』+『ブロークバック・マウンテン』もしくは『ムーンライト』。マイク・ホワイトの映画は人としてダメであったとしても、そのダメさを無理やり変えてしまうのではなく、あえて丸裸にして肯定していく(貫いていく)。前向きなハッピーエンドより、どうにもならないやり切れなさを信じている。誠実な作家だと思う。